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   競 馬 論




 洗心
 完璧な青空が好きだ。(初夏の井の頭公園)



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このホームページ「ケヤキの向こう」自体 が、
アントニオ・ガウディのサグラダファミリアの構想のように、
私の人生観であり、競馬論でもあります。




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コース距離別の血統論・脚質論が、予想のキイだとずっと言っていたら、今や世間であふれかえっているわ。目立つところで自分で署名入りで書くまでは、しゃべったらダメだ(とほほ)。


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・This is how I feel about KEIBA.
          (週刊競馬通信「Rの視点」年号不明 1988?)より。

 R

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 神様です

何度も論争の果てに休筆して、本気だから本も捨てまくったが、「週刊競馬通信」で読者アンケートの結果が出ると、また誘われて復活するはめになった。読者の方は神様です。






・2011/08/07 「ホースレター」函館2歳S
     五十嵐理論を破ったダイアナソロン & ファインチョイス


・1995 週刊競馬通信・安田記念回顧  & 騎手の開放、ロバーツ


・1995 週刊競馬通信・カブトヤマ記念回顧  & 父内国産馬


・04/06/03「ホースレター」ダービー回顧 & 芝のコース設定のしかた


・04/07/30「ホースレター」     血統と科学

・04/08/13「ホースレター」Vol.653  統合するための競馬論
            (&マイネルレコルト、プレシャスカフェ)

・04/11/26「ホースレター」Vol.668  ジャパンC & 府中2400

・05/02/25「ホースレター」Vol.682 
           ダートと短距離は爆発力と勢いが必要


・05/03/18「ホースレター」Vol.685  馬名は全人格的表現で

・05/04/17「ホースレター」 皐月賞 & 競馬の中心は2000m

・13/12/01 松田国英厩舎のマツクニ体形

・17/01/13 ケン・マクリーンのインチキ。須賀田菊仁君の思い出。

・17/01/14 『 笠雄二郎氏の配合論語り、
    そして五十嵐良治氏とのダイアナソロン桜花賞にまつわる勝負』






 洗心
 『サラブレッド配合史』を書いた世田谷の借家の書斎で







 森林浴
毎日リセットして無限に生まれ変わる。 さあ明日も真剣に…。(大宮公園)







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五十嵐理論を破ったダイアナソロンだが、スプリントは一種の欠陥にすぎない

2011 函館2歳S




● 五十嵐理論を破ったダイアナソロン

 函館2歳S。
 1984年に借金して自分で出版社まで作って、自費出版で『サ ラブレッド配合史』の初版を出したのが3月。ところが、やっと印 刷を始めるという1月に、「週刊競馬ブック」に五十嵐さんの血統 論が連載を始めた。それがつまらないので、ガックリして、編集長 様に電話して困らせ、けっきょく五十嵐氏と直接話すことになって、 桜花賞の2日前に電話して、どこがダメか延々2時間話したら、五 十嵐さんは、たとえば数日後の桜花賞に出るダイアナソロンは血統 に欠陥があると言い始めた。ヒカルタカイやリンボーのところがク ロスしない血なので血統の緊密性が無いというのだ。そうなるとア イフルとかチョウセイとか全部ダメになるという理屈だ。私は異系 の血を入れていいじゃないかと言った。3番人気か4番人気だった が、私は勝つと言った。ダイアナソロンは、プリメロ=Avena 4× 5の全きょうだいクロスという、私の血統論のキイのような配合だ ったから、ますます自信が湧いてきた。運命すら感じた。

 何年血統をやっているのか訊いたら、たった3年とのことだった。 あの人はそれ以前に、調教タイムから見た勝ち馬理論みたいな本を 出していたのを、新橋の競馬会の書物コーナーで読んで知っていた。 勝ったら書くのをやめるか、ああやめる、みたいな言い合いになっ て、レースの日を迎えた。五十嵐さんは、たしか人気の柴田政人の スイートソフィア◎だったと思うが、その馬を破って伏兵・ダイア ナソロンの大楽勝に終わった。数日後、電話したら、五十嵐さんは 筆を折ると言って、ほんとうにやめてしまった。引き際は、さっぱ りとしていて悪い人じゃなかった。今から思えば競馬に対して研究 熱心な、あの手この手の手数の多い人だったのかな。ところで、弟 子の久米さんは私は読まないことにしているが、たまたま東スポ買 ってチラッと見たら、全きょうだいクロスを“まるごとのクロス” と書いて褒めていた。やれやれ。世間というのは、たいへんだわ。

 そういう強運の思い出があるから、新馬は見てなかったが、ダイ アナソロンの孫のコスモメガトロンを◎としないわけにはいかない 気もするが、孫となると、ほとんどのサクラバクシンオー産駒が好 きでないから気になる。メジロ牧場を潰したのも、サクラバクシン オーのようなおかしな血統を導入したからだと、何度もいかなるメ ディア上であろうと、はっきり何度も警告してきた。 目の周りが黒くなって、目がとろーんとしている。それ でコスモメガトロンというのじゃないか。まあ、それはジョークだ が、気分だけはがんばりすぎるタイプだから疲れるんじゃないかな あ。現時点では早熟ですばらしい動きをする馬だ。ダイアナソロン の血も感じさせる。だから◎にしても良い原稿は書けそうな気がす る。でも、そういう縁だけでなく、競馬論から褒めたくない。そう いう話の流れになってしまった。ここは、それで一局打ちたい。

 ◎はファインチョイス。母が、Round Table=Monarchy 5×4の 全きょうだいクロス。と配合がダイアナソロンみたいだ(ここがポ イント)。サラブレッドの牝馬らしい、すきっとした美しい馬だ。 目が涼しいし、大好きで◎を何度も打ってきた父アドマイヤムーン のような気品がある。サクラバクシンオーはこうはならない。サラ ブレッドの歴史をいつも塗り替えるのは“絶対的なスピード”であ って、スプリントではない。それが、私の競馬論のキイである。何 度も数え切れないほど書いてきたが、スプリンターもステイヤーも 一種の欠陥にすぎない。

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───────────────────────────────── (騎手の開放、マイケル・ロバーツ)

1995 安田記念


(※ このときの最終レースのメジロビゼンの単勝馬券は換金する気にならず、お守りみたいに財布に入れたままにしていた。再来日したときに、検量室で鞍のチェックをしているロバーツをつかまえて、その馬券にサインしてもらった。そのとき見せた嬉しそうな彼の顔が忘れられない。[2005/1記])



 春の初め、日米経済協議の重点項目に「競馬」が入った。レースの開放度は現状でマズマズというのが私の考え。日本に農政など存在したためしがないから、馬産についての政策を見通すまでは、巧遅は拙速にまさる、というのが原則ではなかろうか。ただ、私は閉鎖派でも極端な開放派でもない。それよりも、日本の規制撤廃へのプログラムやヴィジョンを示す外交の義務があると思う。競馬の分野では、騎手の開放が先ではないか。

 チトセオーの中間の不安で一気に人気の散った安田記念。Nureyev×Exclusive Native× Prince John という一流血統の見本のようなハートレイクの快勝だった。 金曜未明の100mmの降雨で馬場がほぐれたこと、調子の上昇がプラスだった。ドバイのレースでちぎった相手がかなりの馬ということ、香港でゴールドマウンテンに先着、バランシーンと似た配合、馬体の良さ、武の騎乗。人気になる要素はあったが、近頃の国際レースは日本馬ブームになっている。チトセオーの2着はコースどりの差で追込馬の宿命か。

 追切りでロバーツがハートレイクをほめていた。それが彼の日本のファンへのプレゼントではないかと思った。チトセオー不安と相まって、ハートレイクを◎か▲かで迷った。ゴールインして「申し訳ない」と思った。『週刊競馬ブック』の川上雪恵さんの連載のせいで、私はロバーツの人間味に魅かれた。駅の売店で買うと、すぐに読んでしまう。最終レースは、ロバーツのラストラン。メジロの馬で私の印は○。情実馬券に無縁の私がそれを単勝で買った。好スタートの後、ひっかかりぎみにハナに立つと、内から人気の追込馬に乗っている岡部がスルスルとハナへ行って、ロバーツの馬はきれいに折合いがついた。そして直線叩き合いの末、ハナ差の1着。話がうまくできすぎている。ウィナーズサークルに集まったファンに投げキッスをして歓呼に応えるロバーツは、恥じらいつつ泣いているように見えた。

 得失を考慮すると、騎手は開放したほうがいい。
       (笠雄二郎・Yujiro Ryu・競馬評論家)
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(父内国産馬)

1995 カブトヤマ記念


 叩かれて良くなったアイオーユーが快勝して、父のヤマニンスキーに今年のカブトヤマ記念の栄光をもたらした。

 ヤマニンスキーは、Menow 4×4、Bull Dog 5×5、Blue Larkspur 5×5の「父母相似配合」をしていて、マルゼンスキーと、ほとんど同じ組成をしていることに価値がある。

 アイオーユーは Menow 5・5×5と継続して、Menow の息子 Tom Fool 4×4でピリッとまとめている。母の父のところの Ribot も力強さを付与していて、全体のバランスも何ともいえない。

 フジヤマケンザンは59キロで新潟の内回りのインに包まれたのが敗因か。香港でも、たしか包まれてダメだった。そう思ってマルチメディア予想で◎を打つ気がしなかったので結果論ではないだろう。福島だったらバラけてよかったかもしれない。

 ところで、父内国産による限定レースが行なわれる意義は大きい。特に、日本のように使い捨てで、モノを大事にしない風土ではその必要性はますます高まる。種牡馬としてだけでなく、繁殖牝馬として考えても、マル父の意味は大きい。世界的最前線の血脈と、マル父と、傍系の血脈と、この3つのバランスが重要なのだ。

 現在マル父の重賞は3つある。福島1800mのカブトヤマ記念(ハンデ)と、中京1800mの中日新聞杯(別定)と、中京2000mの愛知杯(ハンデ)だ。

 この3つのレースのバランスは、いささか問題だ。レースが設けられた当時は、関東、関西両エリアの中間の中京で行なわれる意味はあったが、現在は輸送慣れして、適鞍を求めて東に西に動く時代だ。愛知杯は伝統あるレースなので、そのまま残すとして、別定の中日新聞杯は東京のタフなコースの1800か、坂のある阪神の1600でやったらどうだろうか。

       (笠雄二郎・Yujiro Ryu・競馬評論家)
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(ダービー回顧 & 芝のコース設定のしかた)

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 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 211 =================================================

● 暴走、混乱、壊滅

 32度の真夏日。洋芝がこのところの暑さと蹄鉄で衰退し土煙が上がり、外伸びの堅すぎる馬場。条件戦の1800で1分45秒台のレコード。異様な天候と異様な流れと異様な時計のダービーだった。

 ゲート前の五十嵐は落ち着きがないように見えた。なぜだか福永の後ろに入れることもしなかった。3コーナーからは相手もダイワメジャーという乗り方だった。この距離でこのペースなら相手はSS×ノーザンではなく外から来る差し追込馬なのに。でも、五十嵐を責めるのは岡田さん、かわいそうだよ。柴田政人も中島啓之も河内洋も完璧以上の競馬をして、やっと際どく勝った。ダービーは全てのファクターがみごとにかみ合わないと勝てない。

 「週刊競馬通信」の重賞回顧を書いていた頃から何度も言っているが、府中は世界に誇る味わい深いコースだ。とくに2400以上は奥が深い。坂が2つもある。直線は例がないほど長く、坂を上がってからが、これまた長い。馬場の幅員は広く、どこを通るかその日ごとに判断が難しい。大歓声のスタンド前の発走でふてぶてしく人馬を落ち着かせないといけない。

 最近のダービーは18頭になった。28頭と比べて穏やかだ。コーナーを削って回りやすくした。3コーナー手前の坂も少し削った。比較ということでいえば信じられないくらい易しいレースになった。小島太はせめて20頭にしろと言っている。賛成だ。あのダービーのケヤキの向こうの異様な興奮があまりなくなった。それでも難しい。柴田政人、中島啓之、島田功という、このコースの2400の達人の残した言葉が忘れられない。1コーナーはゆっくり入れ、2コーナーまで外に振られるな、3コーナー手前の坂は意外と消耗するから慎重に通過しないといけない。

 名手でも若い頃は府中に慣れるのに時間がかかる。府中だけは特別なのだと私は信じている。慣れてはいないが腕は達者な道営の騎手で勝とうという岡田さんの美学はほんとうに美しい。美しすぎる故に、私はダービーに関しては騎手を責める気はしない。デザーモやイシザキではいかんのかどうか、私は知らない。

 マイネルマクロスも皐月賞前から思っていたが後藤でなく地方競馬に縁のあるジョッキーを乗せたかった。死にものぐるいで何でも遅めのペースに押さえ込んでしまうオカベというのも名案かも。私はバルクは血統や馬体から2000がベストと言ってきた。この馬場なら60秒の遅めの平均ペースで前々でケイバして直線でヨーイドンだと思って◎を打った。あのハイペースではスタミナ負けする。コース慣れしていない騎手を先導するには真心のこもったラップを踏める地方のジョッキーを乗せてほしかった。

 社台まで応援していたというコスモバルクは暴走ペースを追いかけて沈んだ。馬券と声援はあつい午後の空に散った。無惨なダービーは終わったが、G1のチャンスは十分ある。秋の天皇賞とマイルCSが合っていると思うが、出てくるか、出られるか。菊という話があるが、私はマイルと2000を走らせてやりたい。

 愛知杯の◎はタケハナオペラあたりとやっていた54キロのヘヴンリーロマンス。左回りも得意だ。

 ユニコーンはカフェオリンポスと思っていたが、ソエで休んでいて追い切りがピンとこない。◎はダイワバンディット。この馬は右回りの成績は無視したい。前走は強かったし、カポウティ系は芝も巧いがダートに対応できそうな気がする。

 安田記念はローエングリンが後藤からノリに乗り替わる。昨年は後藤が乗って、後藤と犬猿の仲の吉田豊がミデオンビットでそのハナを叩いて平均ペース。今年はローエングリンがノリでミデオンビットはオカベだから、秋の天皇賞のローエングリン後藤とゴーステディ吉田のようなハイペースの意地の張り合いもないだろう。

 インの芝がはげたCコースから今週はAコースに替わる。インの3頭分は芝が残っているはずだ。昨年と同じでイン伸びだろう。G1の週にこういう外から内へのコース替わりはよくないと何度も何度も新聞や雑誌に書いてきた。私にも意地がある。インを通ると決めつけられそうな馬に◎を打つ。ほんとうは逃げ馬の後ろでじっとしている馬を狙いたいが、どれがインを走れるかはスタートしてみないと分からない。だからよけいにイヤになる。スポーツとして走る前から楽しくないから改善を模索してほしい。
(R)
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(血統と科学)

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 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 219 =================================================

● 歩き方さえ

 陸上短距離のスエツグといえば「ナンバ走法」。じつは私も偶然、電車の中で『ナンバ健康法』(三笠書房、知的生きかた文庫)というのを目にして読んだ。そして歩き方を変えた。子供の頃は左脚と左手を同時に出していたから、古武術などの考え方のおかげでこれで元通りになっただけだ。まあ、こればっかりは人それぞれ、好きずきですけどね。

 もともと、私は歩くときに上体が動かないから、タバコを吸っていたときは、強度のニコチン中毒だから家の中を歩くときもいつも手に持って歩いていたが、ぜったいに灰を落としたことはなかった。それに音をたてないで歩くから、よく店で誰も店員が気付いて寄って来ないということがある。ナンバをやって(ナンパじゃないですよ)、よけいに忍者みたいになって、気分的にも楽しい。誰もマイネルラヴの走法をまねようと思わないだろうが、彼はあれで気分が良かったりして。

 常識なんてそんなもの。人間の正しい歩き方がどうのこうのって21世紀に問題になるくらいだから、先週のホーキングではないが、アインシュタインだろうが、分子生物学だろうが、常識だ、成果だと、科学ぶる人がいると、疑ってかかって賛同するかどうかは全部、留保しておいたほうがいい。でないと、宗教になってしまう。宇宙物理だろうが生物学だろうが日本にはこれが多いんだ。ゲノムなんてまだまだ分からんて。人のゲノムはムダな部分ばっかりだなんていっても、ムダ?な部分の意味さえ諸説あって、説が毎年コロコロ変わっている。だから、早すぎる断定はサイエンスに対する敬意があればタブーなのだ。馬の競走能力なんて複合複雑なものは複合解明しないといけないからもっとたいへんだ。遺伝学の時代から30年、本は読んでいるが、私はそう思う。現時点では論法としては配合史を書くのがいちばん説得力あるって。それが私の採ったアプローチだ。

 土曜の新潟日報賞は直千だからヨイチキナコが◎。昨年のこのレースはキタサンヒボタン、コスモラブシックと叩き合い。このメンバーなら。父アイシーグルームには北九州記念を勝ったイナズマタカオーがいて夏の平たんは得意。平たんで直線だけの軽いレースも血統と走法から合っている。

 コスモラブシックは悔しい。福島のバーデンバーデンCで完璧な読みと理屈で◎にしたら、追い切りをミスした勝春が、レースでも最初の3ハロンを抑えすぎて直線で周囲が壁になって全く脚を余した。それでも差してきていた。次走は決まりと思っていたら、土曜の新潟のメーンと日曜3場のメーンしか、このコラムで予想書かないことにしていたから、先週の青函Sは書かず。きれいな2着だからもったいない。でも、全部手を出し始めたらキリがないし・・。原稿料でも入ればやりがいはあるんだが・・。ハハハ。

 日曜の函館はUHB杯。◎はタニノマティーニ。祖母のラッキーソブリン×テスコボーイという配合が好きだ。これくらいの相手なら。

 小倉のKBC杯は台風で重馬場か。馬場状態よりも、ハンデがインタータイヨウよりもコンマ5キロ重いだけの◎ビッグウルフは恵まれたのではないか。今年の休み明けは元気いっぱいで、本来の実力発揮か。距離の千七はアフリートだから対応できる範囲だ。

 関屋記念は迷った。挙げ句の◎はマイネルソロモン。折り合いに難があるのでマイル以下のしかも良馬場なら[3-1-1-0]と切れる。そうでない条件だと切れない。TVの勝利騎手インタビューに幼児言葉でしゃべるのが嫌いだから今年は後藤には◎を打ちたくなかったが、トウカイテイオーは好きだし、前走が好騎乗だから、もういいか。勝ったときはTVは消しておけば何とかなる。
(R)
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(統合するための競馬論)

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 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 221 =================================================

● 統合するための競馬論

 おお、アンブロワーズから3頭に絞って来たじゃないですか。サ マーはパドックで見ても硬いのか動きが小さい気がした。アンブロ がブワーンブワンと弾んでいて抜けてよく見えた。

 馬券も予告どおり、単、複、枠連、馬連、馬単、ワイドは3種類 を3点で、3連複は1点で。ノーザンファームの吉田勝己さんもニ コニコしてた。

 アンブロは人気がなかったのは、けっきょく、新馬の勝ち時計が 遅かったからかな。でも、カシマフラワーの前走は勝ち時計が群を 抜いて一番。うーん。もう私には分からん。

 私は1に血統、2に馬体、3にレース、この3つが合致したポイ ントのイメージで馬を評価する。血統と馬体とレース、自分の見た こと感じたことを優先する。時計論もデータもやらないことはない けど、それらは4番目のその他多くのファクターの一つにすぎない。 私は自分の「競馬論」で競馬をやろうと思って生きてきたから、誰 ともやりかたは違う。時計論やデータや血統論だけで競馬をやる気 はないと何度も言ってきた。競馬は時計やデータや血統や調教とい った単一のファクターだけではない。総合的なものだ。その複合的 な数多くのファクターをトータルにどう統合するかというスキルこ そが求められるのだと思っている。

 囲碁は囲碁のやり方で対処するが、競馬は競馬論で、足し算は算 数で対処するしかない。競馬は競馬論でやる。それが妙味だ。それ がめちゃくちゃ手間がかかって、うーんと苦しくてしかも楽しい。 だから競馬論でやる。私は誰が何と言おうと総合的な競馬論でやる。 また言っちゃった。あたるとうるさいな。困ったもんだ。

 土曜のダリア賞は、マリーゴールド組を買いたくない。皆、走る フォームが好みでなかった。マリーゴールドを勝ったカズサライン はアンブロワーズと人気だけは競ったが、競馬では完敗。ツルマル オトメが速いのは分かっているのだが、中間ソエもあったとのこと。 速い追い切りは1本だけ。よく分からん。◎マイネルレコルトは新 馬でカズサラインを問題にしなかったが、勝ったあともビッグレッ ドファームに行っていたから、向こうでもきっとやったのだろう。 岡田さんがビールでも飲ませて遊ばせておくとは思えない。帰って からも中間にビシッと2本。早熟血統ではないから2ヶ月で成長し たかもしれない。母がプリメロの〈全兄弟クロス〉で自身はリボー のクロス。私好みだ。内回りが残念だが距離延長はプラス。もっと 距離がほしいくらいだ。でも、ここでも買ってみたくなる。

 函館のオープンは札幌日刊スポーツ杯。むかし、専門紙を辞表叩 きつけて辞めたあと、一時、日刊の北海道版で道営競馬の紙面づく りを手伝っていた。だから道営は懐かしい。競馬場に行くと泣きそ うだから絶対に行かない。ここはあてたい。◎はプレシャスカフェ。 芝も問題ない。POGをやっていた頃は、社台とシンボリの馬と、 母と兄弟が重賞勝っている馬はとらないという厳しい制約を自分に 課して、人と互角にやってきた。2頭だけ例外で頭を下げ顔を伏せ 恥を忍んでとった。それがオークスを勝つことになるシャダイアイ バー。この馬は血統表を書いたときに、ああ自分は恥も外聞も気に せず安易な道を選んで堕落してもいいと思った。なさけない男だ。 プレシャスカフェの3代母がシャダイアイバー。この素性でこのあ たりでウロウロするようでは悲しい。G1に行ってほしい。

 日曜は朱鷺S。◎はメジロマントル。前走福島は山の上からつつ かれて苦しい競馬なのによく粘った。坂があって直線の長い府中で もあれだけ粘る。新潟は直線は長いがその分ペースは落ち着くし坂 がないから止まらないと見た。

 小倉記念はサンライズシャークが小倉と京都のG前に坂がないコ ースの二千で [4-2-1-1]。いちばん負けたレースでコンマ2秒。休 み明けを叩き2戦して追い切り良化で狙いだが、迷うなあ、よだれ が出るほどの動きでもないような気がして穴までとした。◎はメイ ショウカイドウ。勢いがあるしスキャンは小倉が鬼だ。折り合いが 問題だが、二千はユタカが府中で苦労してこなした。今回も同馬主 のバトラーが勢いよく行くタイプだから折り合いはOKと見た。ユ タカ、期待しているよ。

 クイーンSの◎はウイングレット。長い直線の新潟や府中でも先 行して強い。今度は小回りでクルクル回る直線が短い札幌だから狙 いやすい。穴がエルノヴァ。

(デイリースポーツの「笠の血統展望」より一部引用)
 牝馬は先天的な血統どおりに表現されやすいので、私の場合は批 評しやすくて好きだ。惚れやすいのかどうか、年に何頭かは大好き な馬も出てくる。ときどき絶賛するのだが、彼女たちは新聞を読ま ないみたいで、便りが返ってきたことはない。

 タイキシャトルは血脈構成は一流だしマイラー種牡馬としてはか なり優秀だ。ウイングレットはその父の長所であるヘイローを3×3で、 ニジンスキーを4×4で両方クロスさせた大胆な配合で成功 した。母の全兄が宝塚記念2着のサンデーブランチだから底力も秘 めている。このクロス2本は感動の一語で2歳Sから褒めてきた。 ここも◎に期待したい。(以下略)
(R)
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(ジャパンC & 府中2400)

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 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 236 ===================================================

● 府中2400

 マイルCSの◎入れ替えは正解だった。で、ヘリオポリスの4分の3狙いといくなら、トパーズSでもヘリオポリス6×5のエンシェントヒルまで◎にするのだったか。6代になると、ついつい…。さて、JCの週だからスペースが足りなくなりそうなので駆け足で。

 京都2歳S。◎はヴァーミリアン。エルコンドルパサーにしては切れがある。サンデーのせいか。スカーレットローズの牝系はハイペリオンとドミノが豊富。ハイペリオンとドミノが一緒にあるのがいい。

 京阪杯の◎はカンパニー。菊帰りは買い、というセオリーがむかしからあった。菊にマイラーが出たら、ベスト距離への回帰は買いだろう。

 京都のあけび賞。◎はオースミグラスワン。母系にプリメロや月友の底力が入って堅実さに期待した。

 府中のベゴニア賞。◎はビッグタイガー。距離短縮はマイナスだが、全兄のビッグゴールドも中距離馬だったが、若い頃はシンザン記念2着などマイル近辺で走った。前走くらい走れば対応可能だろう。

 JCダート。ヨーロッパ勢もいつの日か連対することもあるだろうが興味はない。アメリカ勢はダートは強い。しかし、千八〜二千ベストのスピード型が多いから、二千百の直線の長い坂付きコースで持ち前のスピードを発揮するともたない。昨年勝ったフリートストリートダンサーのように、アメリカで後方一気をやってたようなスタミナのある馬がいいのかもしれない。

 今年のトータルインパクトは父は二千のGT勝ち。強そうだが、先行力もある程度ある勝ち味に遅いタイプみたいで◎までは打たない。日本から府中ダート二千百向きのG1級が出てくれば、その馬に◎を打つ。それが私のスタンス。◎はまたまたアドマイヤドン。その父ティンバーはプリークネスSやBCジュヴェナイルに勝った、りっぱな外国馬だった。

 ◎アドマイヤドン、○タイムパラドックス、▲トータルインパクト、◇ローエングリン、△ジンクライシス、イーグルカフェ。

 JCは府中二千四百で強い馬でないと意味がない。だからジャングルポケットやエアグルーヴやスペシャルウィークに◎を打ってきた。京都二千やロンシャン二千四百向きは◎にしない。下級条件戦でもそのスタンス。だから、外国馬も10年に1回しか◎を打たない。ここ10年は日本馬の質が高く、ずっと日本馬に◎だった。

 金曜の雨の予報も降らないことになった。雨が降れば今年の外国馬は力馬タイプが多いのでやられる可能性があると思っていた。でも良馬場だ。

 ◎はゼンノロブロイ。府中二千四百は青葉賞に快勝し、ダービーは通ったコースの差もあって2着。OKだ。今秋の馬体は良化。G1勝ったし本格化か。父サンデーサイレンスは大レースに勝ったりっぱな外国馬だ。ヘリオポリスとガルフストリームの〈4分の3同血クロス〉で爆発力を秘めている。

 外国馬は凱旋門賞やBCで好勝負したような馬(おまけに日本の馬場OK)でないと通用しない。それ以外は、ヨーロッパのボコボコ馬場や重馬場が下手な馬か、アメリカの中距離路線の王者か、香港・オセアニア。この4通り。

 パワーズコートはBCターフであの程度では信用できない。あのレースに出ていたら勝っていた日本馬は何頭もいたはずだ。今年のBCターフは行くチャンスだった。サンドピット以降のアメリカの芝馬はレベルが低くなった。

 やはり外国ならウォーサンか。でも力のいるエプソムやバーデンバーデンで勝って、キングジョージとか香港で負けるのが気に入らない。ハイハットが入るようなスタミナがあれば、もう少し強いほうがいい。

 ◎ゼンノロブロイ、○は父トニービンが府中で鬼だからナリタセンチュリー。2400もよい。藤田なら◎だったかも。藤田の乗らないJCなんて、どこかおかしいと思っていたら藤沢先生がエルノヴァに乗せた。さすがだ。▲は府中専用馬のハイアーゲーム。◇デルタブルース、△コスモバルク、ホオキパウェーブ、ハーツクライ。外国馬がきたら諦めるスタンスでいきたい。
(R)
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(ダートと短距離は爆発力と勢いが必要)

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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────05/02/25──Vol.682 (コラム通算250)─

● ダートと短距離は爆発力と勢いで

 朝日杯で、評判の悪いティンバーカントリーを父に持つアドマイ ヤドンに敢然と◎を打ち、けっきょくアドマイヤドンには中央のG 1で6回◎を打った。でも、今は攻め馬も動かなくなってきた。唸 らない。「ホースレター」で、投げやりな態度が気に入らないと書 いて○とした。フェブラリーSはパドックでも歩きながら眠ってい るような感じだった。出遅れなかったらという意見が多い。私もそ う思う。出遅れなければ勝ち負けだったかもしれない。でも、眠っ ているからこそ出遅れるのではないか。騎手も、返し馬で気合をつ けたが輪乗りでまたリラックスしてしまって、出られる態勢なのに ゲートを出なかったと語っている。本でも読んで暮らしたいとか種 付けしたいとか、いろいろやりたいことが脳裏をよぎるのかもしれ ない。ふつうの男の子に戻りたいのかもしれない。ダートや千二の オープン・クラス、とくにG1は勢いがないと勝てない。極限のス ピードだったり、砂を被ったりのレースでは、それほど激烈な闘争 心が要求される。千二とダートは勢いと爆発力がないとダメと言い 続けてきた。3連勝でボーラーが爆発して、フェブラリーSもセオ リーどおりの結果と見ている。

 内外タイムス杯はダートで勢いのあるタイキエニグマが◎。
In Reality 4×3、Rough'n Tumble 5×5はダート馬の典型だ。
ノリはダートは巧いし、社杯だから張り切っているだろうと新聞づ くりの精神に期待して「内外タイムス」を買ったら、デカデカとエ ニグマの記事が載っていた。ちなみに活字界の繁栄のために書いて おけば、「内外タイムス」は毎週、読んでいるわけではないが、お もしろかったのはJCと有馬の週の火曜だか水曜だか?に載ってい た座談会だ。塩崎利雄、清水成駿、飯田正美、長谷川仁志などがしゃ べりまくっていた。

 きんせんか賞はナリタブライアンの近親のプリンセスイブが◎。 前走も◎にしたら最後方でムダな動きをしたし脚を余した。ポンと 出て中団から差せば、このメンバーなら、だ。牝馬の3歳春の連闘 は先々心配だが、先のことはともかくここはやってくれるだろうと 期待した。

 アーリントンCはビッグプラネットが中1週だが◎。クラシック 戦線を前にして押せ押せの馬も多いなあ。ダイワエルシエーロの下 でスピード十分。若いなあという印象だがシャープさも感じさせる。 ブライアンズタイムは母系の優秀さを引き出せる。勝てばあっさり もある。勝つほうに期待した。

 すみれSは前走と同じアドマイヤタカが◎。母の父ストームキャ ットでふっくらした馬体がスペシャルウィークとしては好感。

 阪急杯は難解だ。トライアルだから、ある程度格を重視したいが、 今年の短距離戦線は層が薄く、オープンも準オープンも同じような ものだ。どこからでも入れそうなメンバー。阪神が強いシルヴァー ゼットだが切れないから狙いにくい。スナークスズランを狙いたく なるが、穴人気になるだろうし後方一気が開幕週の阪神でどうか。 ギャラントアローは京都でチークピーシズを着用して2着に入り安 定してきたし、抑える競馬も成功した。でも、京都や中京以外で、 すんなりした流れでないとポカも考えられる。オーロCで◎にした カリプソパンチは千二のスピード慣れしてない面が気になるが、距 離短縮は折り合い面でプラスだ。調子も良さそうで◎。

 水仙賞はアクレイムが◎。3歳戦は一戦ごとの成長力も加味して 予想しなければいけないが、同じパターンで何度もミスった。ここ はあてないと毎日、罰ゲームのスクワットをしなければいけなくな る。母がハイペリオン4×5・6で底力がありそうだから、脚余し た前走よりは良くなるにちがいない。

 中山記念は千八のスペシャリストの集うレース。デイリーはエア シェイディを◎に書いたが驚くほどの前人気だし、休み明けのカン パニーが仕上がって見える。で、カンパニーに◎。トニービンの血 は成功するが、父ミラクルアドマイヤはトニービンの子でカンパニ ー自身にハイペリオンのクロスが生じる。底力に不足はないし、血 統表全体がなかなかの好配合だ。切れもあるから、アンカツなら中 山でも差せるのではないか。(Ryu)
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(馬名は全人格的表現で)
2005/3/18 「ホースレター」


● 馬名は全人格的表現で

 ホームページのアクセス数が[012345]番目の方に私の本をプレゼ ントさせていただきますという企画をやったら、フランスのストラ スブール在住の方から、お申し出のメールが来ました。前日に好き な女優を「エッセイ」の my faovorites にupして、スーザン・ス トラスバーグを書いたばかりだから驚いた。フランスとドイツが長 い間、奪い合ってきた街で、ストラスブルグとも言うが、グーテン ベルクの印刷発明の街でもある。少年時代にスーザン・ストラスバ ーグが好きでたまらなかった私の『日本サラブレッド配合史』をグ ーテンベルクゆかりのストラスブールに送ることになるとは、なん という暗合だろうと嬉しくなった。

 「ストラスブール」という馬名は、いつか馬を持つ機会があった ら付けようと思っていた、とっておきの思い入れのある馬名だった が、調べたら既にいるのだ。残念。ま、こういうのはあと200く らいは用意しているから命名に困るなんてことは絶対にありえない。 用意が足りないのは金だけだ。とほほ。用意した馬名1つ30万円 くらいで売ってしまうおうか 笑。

 命名して走らせるなんていう行為は全人格的勝負だから、馬名と いえども、おろそかにしないほうがいい。馬名や血統には、その人 の生きざま、知恵、感性、音感、運など、いろいろなものが内包さ れている。だから強かった馬は馬名が力強く優れているのだと信じ ている。そのターゴワイスの子のストラスブールもいいのだけれど、 欲を言えば、ストラスブールという馬にはフランス血脈やドイツ馬 特有の濃いクロスが入り乱れているとかだと、もっと、おもしろい 名前になると私は思う。競馬はりっぱな文化である。馬名で遊ぶく らいで人生ちょうどいい。

 で、今週のスプリングSにはストラスアイラが出てくる。そうだ、 これも何かの暗合だとひらめき、私は決然と◎を打つ。なんて、書 くと、アホ丸出しになりそうだから、よす。この馬はパラダイスク リークだから重馬場がいいと思う。でも、来たら困るから押さえに 少しだけ。◎はヴァーミリアン。母の父サンデーサイレンスの切れ があると思うのだが、それほど依存してないかもしれない。好位差 しが可能で今の中山のややこしい前残りの馬場でもOKと見た。ペ ールギュントと同じくらいの馬だと思ってきたが、1800の距離 は相対的にこちらがいいし、脚質が今の馬場に合っている。だから 少し追い切りがしゃきっとしないが、こちらを◎とした。ちなみに ペールギュントとは、イプセンの劇にゆかりのある名前らしい。

 フラワーCはホームページのクラシック展望のオークスで期待し たシーザリオが出てきた。今年の牝馬はG1勝って不思議でないの が18頭くらいいる。でも、馬体がすばらしいし、ここは譲れまい。 牝系にドイツ血脈が入って奥がありそうだ。名前がストラスブール だったら、オークスで◎を打ちたくなったか? そんなことはわか らない。

 若葉Sは迷うが、フォームも馬体も血統もシックスセンスは悪く ない。SS×デインヒルはヘリオポリスの〈4分の3同血クロス〉 5×8。少しクロスが薄いかな。レースが上品すぎて頼りない。好 きな馬だから、ま、いいか。

 阪神大賞典はウイングランツがおもしろいが初コースと斤量の6 キロ増が気になる。阪神で5戦4勝のサクラセンチュリーが◎。

 岡部幸雄騎手引退記念は中山だから馬場が難しい。開幕4週目で そろそろ内外の差がなくなることを祈るが、今年は内が良すぎる。 外伸びのほうが全馬、脚を余さないから馬券は買いやすい。土曜を 見てまだイン伸びなら全体的に馬券は少なめでいく。路線は決まら ないが久しぶりのマイルで、追いかけてきたカリプソパンチに◎。 (Ryu)
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(競馬の中心は2000m)
2005/4/17 「ホースレター」


● 競馬の中心は2000m

 皐月賞はどうしてもあてたいレースだ。サラブレッドの現代競馬 は二千四百でもなくマイルでもなく二千を中心に行われていて、生 産の目標は二千の馬を作ることが成功の大前提だというのが私の競 馬論になっている。私の見たところ、もう百年近く前から世界中、 生産は結果的にか、そういう推移になっている。こういう基本的な ことに関してはまったく譲る気もおきない。アローエクスプレスも ハイセイコーもトウショウボーイも二千か千八がベストで、こうい う馬は生産の目標であり、しかも繁殖資源としても継続的に残って いくべき血脈でもある。エリモジョージやサクライワイもステキな 馬だがそういう極端なタイプは生産の目標ではないと言い続けてき た。すばらしい血を集めて、すばらしいクロスを狙って、スタミナ やスピードや底力や切れやもろもろの血脈構成のバランスを考慮し て配合すれば、作られた馬たちは二千近辺がベストになるような分 布になる。それが私の競馬論だ。もう一度言おう。競馬の中心は 二千なのである。

 そういう意味でも皐月賞は好きなレースだ。そして新馬がいっぱ いデビューしてきて最初の大舞台ということで、ここで超A級なの か、ふつうのA級なのか、少し劣るのか、淘汰が誰の目にも見えて はっきり描かれる。皐月賞こそ一年を通しての特別な画期的なレー スなのだ。

 ダービーはホースマンにとって他をもって代え難いほど、ひじょ うに大きな輝かしいロマンと栄光の目標である。が、レース予想と しては皐月賞の補正でも的中できる。ダービーを別格のレースとす れば、皐月賞こそがサラブレッド生産の密かな目標であり、競馬評 論の見識が問われるレースだという気持に変わりはない。毎年、そ ういうかんじでやってきたから、他のG1では、ふがいない予想が 多くても、皐月賞で◎を打った馬は狙いが外れてもあまり悔いがな いように努力してきた。このレースだけは、ちょっと展開的に逃げ 残りを狙ってみようとか、イン差しがおもしろそうだとか、あの騎 手は不調だとか、小手先でひねって的中を狙って喜ぶとか、そうい う気にはあまりなれない。

 (ちなみに最近の皐月賞の◎は、アドマイヤベガ、ダイタクリー ヴァ、アグネスタキオン、タニノギムレット、サクラプレジデント、 コスモバルク)

 今年の皐月賞は正月からマイネルレコルトかディープインパクト と思ってきた。これ以外に私の競馬論や血統論で◎を打ちたい馬は いなかった。マイネルレコルトは母が私の好きなプリメロの〈全兄 弟クロス〉を濃く持っていてすばらしい馬だ。ただ、父チーフベア ハートの軽すぎる面が、大一番の皐月賞でどうなのか。あまりにも 短距離を器用に走ったり、同じ父を持つマイネルベナードのような 、へんに器用な面が少し窺われるのが気になった。

 ディープインパクトは新馬から凄かった。皐月賞のために生まれ てきました、僕は種牡馬にもなります、というようなレースぶりで、 2戦目でもハイペリカムの名牝系の重厚さが表現されて、いかにも 4代母にハイペリオン3×2を内包してるんだよ、あなたたちとは 違うんだよという感じだった。あの右前の叩き付けるような力強さ は圧巻だった。それでいてスピードとスタミナの血脈バランスが最 高で、馬体に柔らかさがあって気品がある。二千がベストのなんと も言えないステキな馬だ。これが◎。相手筆頭はダンスインザモア。 これで決まると今年のG1は枠連が48、78、48、78となる。 出目が異常だが、ま、いいか。

 阪神の淀屋橋Sはマイケルバローズが連続して会心のレースをし て千二で一変したがあれはユタカだった。今度はユタカは乗れない。 前走先着した相手はトップパシコ、マサアンビション、スイートル ーム、カネツテンビーというこのクラスの安定勢力たち。これを物 差しにするなら、ヨイチサウスは前走でカネツテンビー、トップパ シコ、スイートルーム、マサアンビションには勝っている。同じや。 どう違うんだ。人気はマイケルバローズ、お金は◎ヨイチサウス。 ヨイチキナコの下で母系にサルノキングとテスコボーイが入ってい る。江田照が阪神コースをふつうにこなせば、なんとかなるのでは ないか。

 阪神はAコースを何週やってもインが荒れないで伸びる。昨年の 好天気で野芝が異常に生育が良かったらしくて根がしっかり張って 掘れない。野芝は洋芝と違って根の張りが取り柄だから、馬場には 感服しなければいけない。今夏に張り替えとかでリセットされるま では、どの競馬場も好状態が続くだろう。マイラーズCは追い込み の凄いのがそろった。アサクサデンエン、テレグノシス、そしてハ ットトリックにカンパニー。凄すぎる。追い込み馬の多い多頭数だ から、逃げそうな◎ローエングリンの3年連続連対を狙いたい。

 京葉Sは格でトシザボスにしたいのだが関東に実績がないのが気 になる。順調なケージーアジュデが◎か。

 ベンジャミンSは手薄なメンバーになった。先行馬が多すぎる。 まさか、メガトンカフェが今回も前に行くことはないだろう。人気 薄で後方から気楽に行けばオープンエアーでもと思うメンバーだが、 坂の問題が私には未解決だ。フサイチコンコルドの下のメガトンカ フェがこれくらいのレースなのだからなんとかするだろう。◎とし た。(R)
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松田国英厩舎の名馬のマツクニ体形


 松田国英厩舎の名馬というのは、体形が揃っている。

 腰の頂上から、背中のラインを通って、キコウの下のラインへ、直線になる。
クロフネ、タニノギムレット、キングカメハメハ、ベルシャザールなど、数え切れない。パワーと推進力と疲労しない特徴を誇っている。松田先生独自の相馬眼だ。この人の相馬眼は私はりっぱなものだと思っている。

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ケン・マクリーンのインチキ。須賀田菊仁君の思い出。


(2017「日記」から移動)
1/13  3−12℃  晴  風・西
■今日は保育園から高校まで一緒に通った須賀田菊仁君の命日だ。農水省のホープと言われ、競馬監督課長をやっていたときは、競馬場の最上階にある監督官室にいて、遊びに来いと呼んでくれた。最上階の眺めは凄かった。その後、官房長や局長を歴任して、農林系金融機関の不良債権処理もやったとかやらないとか・・。(どうなんだろうねえ)まあ、極秘か。最後のすごろくの上がりの事務次官寸前でガンになってしまった。無念。田中角栄そっくりの風貌だった。今日は、家族の方に御挨拶。

 東京の有名高校から東大を出た山本一生に彼の話をして、ガンにならなきゃ今ごろ事務次官なのに、と言ったら、「そりゃあ、むりだよ、いくら東大出ても、いなかの高校ではねえ、はっはっは。」だって。須賀田をいなかの出だからと笑い飛ばすとは。須賀田菊仁は人に笑われるような男ではなかった。合掌。

 山本氏が翻訳したケン・マクリーンは悪意のある詐欺師だ。牡馬と牝馬を通したクロスが強い馬を出すのが、今の最新分子生物学の成果なんだって。私は何千もの血統表を手書きで書いて生きてきた男だ。3年前まで、パソコンの画面見ながらも、それを手で書き写して身体で覚えてきた。マクリーンが言うようなことは血統表を出してきて、いくら見て計測しても統計的にまったく無為だ。

 私は参考文献を出せと言ってきたが、そんなものあるわけがない。そんなこと、東大出てなくても1日で分かる。詐欺なのだ。だから、私は「判断を留保する」と週刊競馬通信に書いてきたが、おかげで、十数年、飲み屋仲間のメルマガで罵倒されてきた。どこかの新聞社の自称・文化人とやらに「日本には、ろくな血統評論家はいない」とまで、こきおろされた。JRAから山本氏が翻訳して出されたエッチンゲンなどの後書きにもそういう汚い文句が並んでいる。JRAもとんだとばっちりを後世に遺したものだ。

 ちなみに、その頃の直近、英ダービー100年間の勝ち馬、英二千ギニーの100年間の勝ち馬の血統表を調べたが、クロスは、まったく性別なんか関係なく、きれいなフィフティー・フィフティー、牡馬と牝馬が血統表に占める率(50%)と比例するだけだった。「分子生物学の成果によれば」とか根拠も示すことなく書くのは、吉沢譲治のように卑怯なのだ。

 ケン・マクリーンは、初代・海外競馬評論家でなんでも調べて知っていた博識の早野仁さん(血統屋から刊行予定)に誘われて、1990年代前半に、月刊「Europian Rasehorses」を輸入購読していたが、たしかに、ケン・マクリーンも「La Troinne」など書いたことがあるが、私の英語力で何回読んでも、稚拙なニアリー・クロス論だった。今の日本のニアリー・クロスなどの血統論のレベルのほうが、はるかに高い。

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ツイッターの togetter とかいう
   @Mahal(有芝まはる殿下)氏が、
     ツイートをまとめた まとめ記録ログ。



笠雄二郎氏の配合論語り、
そして五十嵐良治氏とのダイアナソロン桜花賞にまつわる勝負


   ツイッターの Tweet 集

       ( Twitter の @YujiroRyu は現在、アカウント停止中)


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