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   予 想 論    &    通 算 予 想 成 績




 いつも 地球に 感謝している 誰でもどこかに活力を取り戻せる公園があって、どこかに良い考えがひらめくベンチがあって、感動できる美しい夕陽が沈むのを視ることができる空があって、帰りに息抜きをするために立ち寄る穏やかな喫茶店があったりする。
(秋の井の頭公園)







------ 笠 雄二郎 の 予想成績 ----------------------------------

      Niftyなど[マルチメディア予想]  [無料メルマガ全予想] 
       (競馬通信社の本紙予想担当)  「ホースレター」  
       (1994→1998全重賞&関東全特別)   (2000→2024)   
         計1573レース       計5472レース 
馬連的中率      43%
◎の1着率      28%           24%     
◎の連対率      44%           40% 
◎の3着内率     56%           53% 
─────────────────────────────────



------ 笠 雄二郎 の 予想成績-----------------------------------

         [デイリースポーツ]    [G1のみ・全メディア]

         「笠の血統競馬」 
          (1995→2013)        (1994→2024)
         計1006レース      計0642レース

◎の1着率      24%           24
◎の連対率      39%           40
◎の3着内率     51%           54

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------ 笠 雄二郎 の 有料メルマガ予想成績-------------------

        有料メルマガ・メイン2重賞
   [笠雄二郎の「血統批評」と全馬の「AI軸馬指数」]

       (2015→2024 毎週メイン2重賞)
         計977レース  

◎の1着率      26% 
◎の連対率      43% 
◎の3着内率     55% 
─────────────────────────────────




                 Oh!




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「AI軸馬指数」の軸 
 ※ 毎週の重賞2レースを、選ばずに予想しています。

    1着 2着 3着 着外 レース数   1着率 連対率 3着内率
2015 (25−17−14−49)105R  0.238 0.400 0.533
 2015/10〜2016/9の [1年分] 連続105戦で(29-24-10-42)を記録。
     0.276 0.505 0.600
2016 (28−22−08−48)106R  0.264 0.472 0.547
2017 (33−21−18−37)109R  0.303 0.495 0.660

2018  (27−19−13−48)107R  0.252 0.430 0.551
 2018/9〜2018/11 の 連続19戦で(8-8-1-2)を記録。
     0.421 0.842 0.895
2019  (31−10−16−48)105R  0.295 0.390 0.543
2020  (32−19−10−43)104R  0.308 0.490 0.587
 2020/7〜2020/12 の 連続32戦で(15-7-3-7)を記録。
     0.469 0.687 0.781
2021  (24−17−09−55)105R  0.229 0.390 0.476
2022 (22−18−18−48)106R  0.208 0.377 0.547
2023 (24−17−14−51)106R  0.226 0.387 0.519

2024 (05−09−01−09)024R  0.208 0.583 0.625
─────────────────────────────────
2015〜 [ 251−169−121−436 ]  977R  0.257 0.430 0.554
─────────────────────────────────



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■各種メディアのG1の◎    連対率 3着率 年間連対 3着内
1994  5−3−0− 2=10  0.800 0.800  8   8
(1994は、宝塚記念から)
1995  6−4−2− 7=19  0.526 0.631 10  12
1996  8−2−1− 8=19  0.526 0.579 10  11
1997  3−6−4− 7=20  0.450 0.650  9  13
1998  5−0−5−10=20  0.250 0.500  5  10

1999  2−5−3−10=20  0.350 0.500  7  10
2000  3−5−3−10=21  0.381 0.524  8  11
2001  7−3−2− 9=21  0.476 0.571 10  12
2002  7−2−6− 6=21  0.429 0.714  9  15

2003  4−3−3−11=21  0.333 0.476  7  10
2004  3−3−1−14=21  0.286 0.333  6   7
2005  9−2−3− 8=21  0.476 0.619 10  13

2006  7−2−2−10=21  0.429 0.524  9  11
2007  2−1−1−17=21  0.143 0.190  3   4

2008  5−2−3−12=22  0.318 0.455  7  10
2009  2−4−4−12=22  0.273 0.455  6  10
2010  3−7−4− 8=22  0.455 0.636 10  14
2011  7−4−2− 9=22  0.500 0.591 11  13

2012  2−5−3−12=22  0.318 0.455  7  10
2013  6−1−3−12=22  0.318 0.455  7  10
2014  2−2−4−14=22  0.182 0.364  4   8

2015  7−4−1−10=22  0.500 0.545 11  12
2016  2−7−2−11=22  0.409 0.500  9  11
2017  4−3−7−10=24  0.292 0.583  7  14

2018  8−5−2− 9=24  0.542 0.625 13  15
2019  7−1−7− 9=24  0.333 0.625  8  15
2020 11−2−2− 9=24  0.542 0.625 13  15

2021 10−5−1− 8=24  0.625 0.667 15  16
2022  2−5−3−14=24  0.292 0.417  7  10
2023  5−5−4−10=24  0.417 0.583 10  14

2024  0−0−0−01=01  0.000 0.000  0   0
──────────────────────────────────
計--[153−103−88−299]=643R 0.398 0.535
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「ホースレター」の成績

              1着率 連対率 3着内率 2004-----(57-27-20- 84)188R  0.303 0.447 0.553
2005-----(75-49-30-140)294R  0.255 0.422 0.524

2006-----(70-47-34-135)286R  0.246 0.411 0.530
2007-----(48-37-29-110)224R  0.213 0.378 0.507

2008-----(50-33-33-108)224R  0.223 0.371 0.518
2009-----(51-41-29-128)249R  0.205 0.369 0.486
2010-----(56-53-32-121)262R  0.213 0.414 0.536
2011-----(71-41-31-121)264R  0.269 0.424 0.542

2012-----(66-41-33-121)261R  0.254 0.412 0.538
2013-----(64-31-31-133)259R  0.247 0.367 0.486
2014-----(64-33-34-136)267R  0.240 0.363 0.491

2015-----(65-38-28-129)260R  0.250 0.396 0.504
2016-----(61-52-29-118)260R  0.235 0.435 0.534
2017-----(68-45-44-106)263R  0.259 0.430 0.597

2018-----(68-50-28-117)263R  0.256 0.449 0.555
2019-----(88-37-47-133)305R  0.289 0.410 0.564
2020-----(79-58-38-144)317R  0.249 0.432 0.552

2021-----(61-52-35-165)313R  0.195 0.361 0.473
2022-----(70-54-42-149)315R  0.222 0.394 0.527
2023-----(89-44-47-146)326R  0.273 0.408 0.552

2024-----(14-15-07-033)069R  0.203 0.420 0.522
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計--[1335-869-682-2583] 5472R 0.244 0.403 0.527
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( ◆これは馬券成績の営業・宣伝ではなく誇大宣伝でもありません。
 単なる予想成績メモで、
 メモがないと、どうやって生きてきたのかわからなくなります。
  評論家としての職業善意に基づく わたしの◎印哲学の記録です。
 競馬サークルで、わたしだけは、こういう記録や公開を、最低限の儀礼
 だと思って続けてきました。
  こういう血みどろの営為に対する、無神経な発言はやめ、応援してく
 ださい)



競馬専門紙在籍中に、1975年、血統推奨馬コラムの、
◎の年間通算連対率60%計228レース)を達成しております。


(2014年夏から、的中率よりも、 ◎を打ったことに 満足できて悔いがないような予想 に転換しつつあります。)


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               *


◆ 有料メルマガの「笠の血統批評と全馬の「軸馬指数」」は2015年10月から2016年9月まで、12カ月連続50%的中を、どの開催終わっても通算50%を割らずに、12カ月・13開催・連続で実現しました。

わたしは「軸馬指数」で、週に2レース予想していますが、一部の予想家と違ってレースは選択しないことにしています。その週の、グレードの高いほうから2つ、同じ格なら、G1のトライアルや血統ファンのご要望の高い長距離や2歳重賞を自動的に優先しています。よほど、メンバーが揃わないレースや、天氣予報がめちゃくちゃな時とかは、同じグレードなら選択することもありますが、ほとんど自動的に1週前の日曜に決めています。

 の成績は、13開催52週(3日開催もあり)105レースで、【29−24−10−42】連対率51%、3着内率60%でした。メルマガに、全馬の指数と、打った印を全部、載せています。

 ◎の開催別成績は、2015年10月から順に、
(1着−2着−3着−着外)が、開催ごとに、
(2−3−1−3)(1−3−1−3)(4−1−1−2)
(1−2−2−3)(4−1−0−3)(0−4−2−2)
(4−0−1−3)(1−2−0−5)(3−3−0−2)
(3−0−1−4)(2−2−0−4)(1−2−1−4)
(3−1−0−4)と、ほぼ、コンスタントでした。

 全105レースで、1番人氣の◎が56レース。4番人氣以下の◎が19レースで、そのうち5レース(有馬・ゴールドアクター、マイラーズC・ダノンシャーク、青葉賞・ヴァンキッシュラン、宝塚記念・マリアライト、オータムH・カフェブリリアント)が穴の連対です。

 ◎の4番人氣以下の穴予想時の的中率だけで、26%ありました

 わたしは、40年以上前から、本命党でも穴党でもない全レースあてたい党をやっています。

 一生の予想成績を、G1、G2G3、その他のレースごとに、全部計算し続けているのは、おそらく、競馬サークルのプロでわたしだけでしょう。日曜の競馬が終わると、重賞のデータ整理と、予想成績の計算だけで、1時間以上かかりますw。

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●●● 予想コラム の 会心作 ●●● は、

「ケイシュウ」の「血統から」は1975年当時、
「週刊競馬通信」の「血統あれやこれや予想号 は1985年当時、
「デイリースポーツ」の「笠雄二郎の血統展望」は1995年当時、
メルマガ「ホースレター」は2004年当時(話がめちゃ長文だった)、
   以上4つは、当時においては、他に、世に例のない内容で,
   的中率も満足できる会心作でした。
(2010年以降の「デイリー」は行数を2回削られ、個性を発揮できない、もどかしい内容で会心作ではありえません)

2014年からは、新発想・新形式のメルマガ「軸馬指数」で、
統一理論が完成するかどうか挑戦中ですが、
これは他に例を見ない構想・形式になっています。


<著書の会心作は「著書」と「日記」のコーナーにあります>


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「軸馬指数」は2013年から始めていますが、前半は悪く、後半は良かったです。デイリーばかり神経注いでいたので計算もしてなかったので、デイリー降板後から計算を始めて、デイリーのコラムから、入魂のバトンタッチという形です。
未完成のまま始めたので、2014年はスランプでした。改良を重ねて、2015年5月の、Vマイル・◎ストレイトガール あたりから、完成度がupして快調になりました


               *


「ホースレター」は、2014年2月から、有料メルマガの「軸馬指数」と差別化する必要があって、週のメインの重賞は、「軸馬指数」には書いて、「ホースレター」には書きませんが、それ以降も合計して計算しています。全予想と考えています。

・本命党でも穴党でもない、両刀遣いの自由派ですから、◎の連対率が、40%前後あるのだから、自分でまあまあ満足しています。



 わたしはわたし 



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 天よ地よ


断筆事件のあと死にものぐるいの大相場を張っていたが、94年に競馬通信社から突然声がかかって断ったのだが、93年に加藤栄さんが声をかけてくださった「別冊宝島」vol.187 で対談したのがばれていて、公平を欠くということで?(相場も93年からチンタラ相場になったし)いやいや予想に復帰する。

開放形ネットであるインターネットができる以前だから、閉鎖系ネットのパソコン通信の NIFTY や PC-VAN、あるいは電話、faxなど、いろいろなマルチメディアの予想で、わたしが「マルチメディア予想」と命名した。

競馬はG1しか見てなかったので、10年ぶりに突然予想を、今週から、それも「全特別予想」でやれと言われても、困るので、初年度は「システムFP」という匿名を条件に復帰したが、全特別的中率42%、重賞的中率48%、G1的中率80%、全レース全部の目・均等買いで回収率101%、穴もズバズバOKと、全部門会心の成績で復帰を果たす。89年から92年の4年にわたる歴史的大相場の、死にものぐるいの集中力が活かされていたかもしれない。何がプラスになるか人生はわからない。翌年から本紙予想を担当し、全特別を予想して、毎年わたしがトップの成績を死守した。

マルチメディア予想の、馬連的中率が◎の連対率とほぼ同じなのは、○▲を的中とする予想界の慣習があるからで、わたしは流して抜けないのが取り柄で、抜けたときは○▲でとるという、何ともしぶといことをサーカスの曲芸のように巧みにやっていたのでした。

パソコン通信の NIFTY が最大手で、競馬通信社のマルチメディア予想は、最後には若い頃一緒に仕事してかわいがってもらった競馬の神様・大川慶次郎さんのコーナーを抜いて、お客様の数がトップになったりしましたが、コーナーがなくなっちゃいました(なんでや)。

その後も、1995年に始めたデイリースポーツの予想や、メルマガ「ホースレター」で予想を続けてきました。

2006年頃から一時期、血統一筋で◎を打つか、他のファクターも勘案して◎を打つか、シミュレーションの結果の数字は同じようなものだから、どちらにするかで悩みまくっていましたが、2006年から、「ホースレター」については、多くのファクターを統合してやることにしました。

それが19種類のファクターを全部統合してやるメルマガ「重賞・メイン全馬の軸馬指数」に引き継がれています。ますます、難度の高い統合を完成させようと、“統一理論”の完成へと向けて必死になっています。

2013年から2015年に、○秘として使用してきた予想スキルの大きな4つを、DLMaret から自分で販売することにしました。


  血統論から、レイティング理論から、時計理論から、相馬眼、
  調教観察、データ解析、単純出目論から、枠目論、能力指数論、
   独自の予想法など、ありとあらゆる方法論を駆使できるのは、
   金星にはいるかもしれないけど、
    地球上でわたしだけだと思います。

    (いや、金星や木星に競馬はないと思うな)。


1994年からの競馬通信社マルチメディア予想の頃から「軸馬指数」やAJG予想法や、『G1データ・最強の発想』のようなことはやっていました。それで、あだ名が「システムFP」という名前だったのですが、一種の“予想のシステム化”です。単なるコンピューターを使ったりする<能力指数>とは違います。全ファクターを使うからです。将棋の人工知能AIよりも、わたしのほうが早かったかもしれません。


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●●● 予想法のメソッド 4部作 の 電子書籍化 ●●●



  DLマーケットから販売しています。

独自のIDを作ってもよいし、ツイッターID、楽天ID、アマゾンIDでも購入ログインできます。

決済は、カードや、銀行振込やコンビニ払いや、楽天ID決済、電子マネーなどいろいろ選べます。


『AJG予想法』 (← 青字のところはクリックするとジャンプします)
定価:500円(税込)
予想や馬券には「軸」が必要です。その軸の特性は の3種類しかありません。その証明と具体的な3択の絞り方を書いています。

『時計理論におけるスローペースの簡単補正法』
定価:800円(税込)
時計理論はスローペースでは、そのまま使えません。それを、馬場補正のように、しかも、それよりもっと簡単に、スローペース補正の方法を考案して、20年間、使ってきましたが、今、公開に踏み切ります。

『G1データ・最強の発想』 (← 青字のところはクリックするとジャンプします)
定価:1000円(税込)
G1予想のわたし独特のデータを、22レース全部、公開します。こういう発想は珍しいと思います。わたしのものの考え方は、他の人とは全然、発想のスタート地点が違います。

『枠目論』(← 青字のところはクリックするとジャンプします)
定価:2000円(税込)
誰も氣付かない、1973年から研究してきた、目からウロコの軸枠決定法です。
枠目論研究所は、トップページの contents の中段あたり、ここです。



これらは、すべて自信作です。簡明ですが、独創的な内容になっています。

わたしのモットーは、simple is best です。
一からものを考えています。他の人のやっている方法は、あまり魅力がないので、興味が湧きませんでした。だから、人のやっていることと、似ていません。独創的だと思います。

予想コラムの形式や発想ポイントも、同時代の他の人とは、まったく異なったものを出してきました。



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 いつも ありがとう  羽根木公園のベンチで







・04/09/10「ホースレター」Vol.657  & ◎にこだわる理由



・13/04/07「ホースレター」Vol.1464  桜花賞馬は桜に縁のある馬から


・13/04/14「ホースレター」Vol.1466  皐月賞は爆発力、最大着差馬


・13/04/21「ホースレター」Vol.1468  フローラSは晩成型の成長力



・04/12/24「ホースレター」Vol.672  & 毎年1%ずつ実力を


・1996、5月初旬入稿 「競馬王」
           エリモシックは中距離馬の鏡のような配合


・2004、デイリースポーツ「笠の血統展望」
      中山記念 二千以下ならいつもサクラプレジデントに◎





 いつ見ても荘厳だなあ こつこつやって超えたい富士











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◎にこだわる理由

欅欅欅======================================================
 ◇■ ケヤキの向こう ◇■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 225 ===================================================

● ◎は、

 3連単が本格発売される。函館2歳Sで売っていたら1点で的中だったのに。それはともかく、単だろうが連だろうが、どんな種類の馬券だろうと軸馬、◎があたらないと始まらない。手広くいく3連単でやるんだといっても、やはりやりにくい。だから、私はまず◎に集中している。予想の思考の順序としてはそういうことになっている。

 そして読者の方に、単を何千円、馬連の何を何千円なんて書くのは嫌いだ。なんか、読者に失礼な氣がする。どう買おうが読者の方の勝手だ。ただ、何らかの参考にと私は心を込めて◎を打つ。私はそう思う。

 ボックスというのは馬券を買う立場としての戦術としてはあり得るが、予想を示す立場でボックスというのはないんじゃないかと思うからやらない。ボックスと書けば考え方の個性はない。1、2、4、6番人氣の馬のボックスです。いえ、私は1、2、3、5番人氣のボックスです。あれは競馬論なのか? 単なる馬券の買い方を言い合っているにすぎないと私は思う。そのあたりの何頭かで決まるでしょう? そりゃま、そのあたりの何頭か、そりゃそうなんですがね。一種の芸なんだから、理屈を付けて◎を決めてみせないことには、許してもらえない氣がする。私はそう思う。

 このレースはAAAという馬が中心、とかいう書き方もやる氣がしない。人氣を占っているんじゃないから、中心、というのはおかしい。中心は分かった、ところで◎は何? 私はそう思う。

 ま、予想、馬券、こればっかりは人それぞれ、絶対こうしろという氣はさらさらない。ただ、私が◎に特別こだわっている理由を書かないといけない氣がしたから3連単本格発売にあたって書いておきたい。

 土曜の中山は難解な紫苑S。ボックスの大合唱になりそうなレースだが意地でも◎を決める。フェミニンガールは血統がキングマンボ×APインディだからマイル〜二千がベストだ。路線変更はおもしろい。母がセクレタリアトとサーゲイロードの〈相似クロス〉3・5×4とステキだ。逃げ馬2頭出しの二ノ宮厩舎。同厩のヴァルパライソが逃げてフェミニンは抑えるとのコメントがあるが残念。抑える競馬だともろさが出るかもしれないから、フェミニンをハナに行かせてほしいのだが。ま、超人氣薄のチャンスを指をくわえて見ているのもシャクだから、フェミニンガールのほうに◎。

 土曜の阪神は朝日CC。今のところ、菊で◎を打ちたい馬はオペラシチーしかいない。オペラハウスで母がナスルーラのクロス。スタミナと切れが必要な菊向きの馬ではないか。追い切りがアップアップだが、コースがDWだから許容できる。52キロのここは相手が古馬でも◎。

 日曜の札幌は札幌日経オープン。◎ハッピールックで逆らえない。この距離のメイショウカチドキと同じだ。

 中山はオータムH。◎はマイネルソロモン。ドミノの濃いスパイソングの血が特徴的な馬でマイル向きのスピードがある。良馬場のマイル以下の距離は [3-1-2-0]。重賞を勝ってないのが不思議な馬だ。

 阪神のセントウルS。人氣のサニングデールはG1ホースだが右回りで59キロは不安だ。ここで惜しくて本番に向けて、といきたいところだろう。ドリームカムカムの前走は感冒明けが敗因と見ている。今度は坂路を求めての早め入厩、アンカツを乗せて積極性を買いたくなる。でも、◎はチリエージェ。サクラバクシンオー産駒は馬体は皆似ているが、シーイズトウショウに似ている。5月デビューは遅いが好タイム勝ち。2戦目は翌日のファルコンSと内容も同じくらいという凄さ。3戦目にスウィートエルフとやっているのもエライ。4戦目は苦手の馬場でノメリ負け。5戦目は翌週の北九州短距離Sと同じような内容。おまけに落鉄していた。絶好調の上がり馬は52キロで単騎逃げができそうで人氣薄の今、狙いたい。
(R)
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桜花賞馬は、桜花賞やマイルG1に縁のある馬を
 Oh!

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「血統研究家・笠 雄二郎の ホースレター」13/04/07 桜花賞
─── Vol.1464 ────────────

血統と、馬体と、レースぶりと、この3つが合致したところ、
その地点に立って競馬を見、予想するのが、私だけの立脚点です。

● 桜が似合う

 「重賞・メイン全馬の軸馬指数」は値下げしますので、ぜひ、ご 購読ください。最近は有名人の売れている政治メルマガが多くて、 競馬は災難ですね。私のメルマガのほうがおもしろいと思いますけ ど。

 桜花賞は◎クロフネサプライズ。新聞のコラムでは、なんと小倉 2歳Sで◎にした。凄い馬に◎を打ちますね(笑)。阪神JFで◎ にしたのがローブディサージュ。ローブティサージュは前走でも言 ったが馬体が良化していない。ウオーエンブレムの限界か? クロ フネサプライズはまっすぐ走れば強いと思っていたが、まっすぐ走 るどころか、先行して2段加速ができるようになった。期待したい。 クロフネだから重馬場でも大丈夫だろう。母系にハイペリオンやサ ンインローの賑やかさは楽しい。で、桜花賞は桜やマイルG1に縁 のある馬が強いんですね。もう何十年も予想やる訳じゃないから、 ぱくられてもいいから書いちゃいますが、父がマイルG1勝ってい るとか牝系にマイルG1を勝った馬がいるとか、そういうことが大 事なんです。「データ競馬」というと、前走は4着以内とか、過去 に重賞で3着以内とか、そんなことばかりやるのが主流ですが、私 はばかばかしくて、そういうやり方はやりません。「どういう馬か」 を見据えるだけです。

 テイエムオーシャンは祖母が桜花賞馬のエルプスだ。シーイズト ウショウは叔母が桜花賞馬のシスタートウショウだ。ラインクラフ トはおばが桜花賞3着のホーネットピアスだ。キストゥヘヴンは父 の母が桜花賞馬のベガだ、ユキノビジンは父が二千ギニー(皐月賞) を勝った。ソーマジックは牝系にイタリア千ギニー馬がいる。ウオ ッカは祖母の全妹がシスタートウショウ。ダイワエルシエーロは母 が桜花賞2着。プリモディーネは祖母のいとこが皐月賞馬。こうや って血統が桜花賞的な馬が桜花賞好走馬なんですね。だって、それ が血統ですから。前走が4着以内とかは血統じゃないですね。とか なんとか、ほぼ毎年これでとれるんです。それをデータ競馬を自称 している人は、こういう驚天動地の発想はないんですね。機械的に 見える範囲で、前走がどうのこうの言っているだけです。血統的な 本質は探らないんですね。私がここに書いたので流行るでしょう。

 私がデータ競馬評論家をやったら凄かったと思いますよ。「週刊 馬」は井崎さんがいましたが、23歳の頃、読者投稿欄に今の井崎 節のようなことを次々に投稿して毎回載っていました。いくら天才 井崎でも、多少は井崎さんも私の元祖・井崎節に影響されたと思い ますよ。クロフネはNHKマイルを勝っています。由緒正しいマイ ラー血統ですね。
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皐月賞馬は爆発力算定で
 Oh!

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「血統研究家・笠 雄二郎の ホースレター」13/04/14 皐月賞
─── Vol.1466 ────────────

血統と、馬体と、レースぶりと、この3つが合致したところ、
その地点に立って競馬を見、予想するのが、私だけの立脚点です。

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● 皐月賞は爆発力

 先週の桜花賞はマイルG1に縁のある馬で心中した。でも、2着 のレッドオーヴァルが父が皐月賞馬で、兄はマイルG1を勝ってい るから、これが◎でしたね。間違えました。似たような馬がいると きは他のファクターが強い馬がよいですね。メガネが合わずに、滂 沱(ぼうだ)の涙を流しながらやった予想は失敗でした。今週もメ ガネができあがらないので、頭が割れそうに痛いです。

 今週は皐月賞。若馬が集まっても、朝日杯とラジオNIKKEI に別れるから、一堂に会して二千というオーソドックスな距離で戦 う皐月賞には独特の価値がある。デビューした若駒の最初に集結す る大舞台だ。とすると、器の大きさが問われる。というのが私の競 馬観だ。器は爆発力だ。測定法を若い頃に考えていたが、初勝ちの 着差が最大のものが皐月賞向きの爆発力があるという氣論に達した。

 私は爆発力のない馬は皐月賞の軸にはできないと思う。そう思っ てやってきた。このレースは爆発力実証戦なのだ。ついに公開して しまいます。来年から新馬で大着差で買った馬は褒められるように なるでしょう。秘密にしていても誰も氣付かないから、ばらすこと にした。

 なるべく初勝ちの時に、その年の最大着差や2位を記録した馬は 強いのだ。

03 サクラプレジデント0.6
エースインザレース2.2→1800以上に連対なしでダメ
04 ダイワメジャー1.5
05 ディープインパクト0.7
06 ドリームパスポート0.7
(同着差インテレット0.7)はダート馬だからダメ。
07 ヴィクトリー0.9
08 ノットアローン0.8 →前走成績下降は買えない。
逃げればよかったのに、弱い逃げ馬のキャプテントゥーレが逃げ切った。
09 アンライバルド0.5(3着まで0.8)
10 ヴィクトワールピサ0.6
11 サダムパテック0.6
12 ゴールドシップは0.0も3着まで0.7だった。
などなど。
いろいろ研究してみてください。私の皐月賞が他の人の皐月賞と、 まるで別のゲームをやっているような意味がお分かりいただける と思います。血統の好き嫌いが激しいので、このとおりに◎は打 っていませんけど。

 さて、今年は、マズルファイヤー0.7(きさらぎで5番人氣で◎)、 エピファネイア0.5(弥生賞で◎)、フェイムゲーム0.4(京成杯で 7番人氣で◎)と、前哨戦で◎を打って予行演習も済ませてきまし た。強いなあという馬はエピファネイアだけでしたが、あの馬は氣 性難でした。マズルファイヤーは徐々に着順を落としているのでダ メ。とすると0.5 か 0.4 の年ということで小粒です。レッドルーラ ーも0.5です。この馬は先行馬が多い今年の3歳牡馬では、貴重な追 い込み馬だ。

 ミルリーフのクロスで悪い点もない。胸前がさびしいが、小さく 見せても馬体重があるから、筋肉質で中身は詰まっている。ダービ ーが狙いだろうが、最大着差から◎とした。
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フローラSは晩成型の成長力を算定して
 Oh!

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「血統研究家・笠 雄二郎の ホースレター」13/04/21 フローラS
─── Vol.1468 ────────────

血統と、馬体と、レースぶりと、この3つが合致したところ、
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● 枠目論800円に

 枠目論研究所の「軸枠・軸馬決定法「枠目論」」が5月から800 円に値下げとなりました。ほんと、吉野屋みたいですね。ご購読よろ しくお願いします。先々週は軸枠6レースパーフェクトを達成してい ます。

 さて、枠目論よりも優秀だと本人だけが言っているホースレターも 1468回を迎えました。

 フローラS。◎はデニムアンドルビー。フェアリードールの牝系 で、トゥザグローリーと4分の3同血で、こちらのほうが配合が良 い。前走は追い込んでラスト2Fのラップが、118、113と加 速しながらごぼう抜きしている。この加速ラップを刻むということ は長く良い脚が使える証拠で、長い直線で加速する競馬に合ってい る。未勝利を勝ったばかりだが◎しかないだろう。

 フローラSはオクテでも上昇力のある馬が暖かくなって急に好走 するレース。そういう「上昇力を測る尺度」として、「着順上昇度」 を考案して使ってきた。着順上昇度は前走の着順が前々走よりも良 いことが条件だ。

 ヤマトマリオンのレースがあった06年に、ヤマトマリオンとマ イネサンサンとの2択に死ぬほど悩み、つくばエキスに乗っていて、 閃いて曇り空の三郷で降りてホームのベンチでうんうん考え込んで いたら、できあがった忘れられないメソッドだ。晩成型のオークス ・トライアルだから、特別な理由でもなければ、着順は上昇したほ うがよいのだ。

 ここ10年で、シンコールビー(14番人氣)、メイショウオス カル(5番人氣)、ディアデラノビア(2番人氣)、ヤマトマリオ ン(10番人氣)、ブロンコーネ(8番人氣)、ベッラレイア(1 番人氣)、バウンシーチューン(9番人氣)、アイスフォーリス (2番人氣)などがいる。(以下略)

 デニムアンドルビーが来ても不思議なことは何もない。
(R)

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毎年、1%ずつ実力を
 Oh!

欅欅欅======================================================
 ◇■ ケヤキの向こう ◇■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 240 ===================================================

● 1%ずつ

 ダービーと有馬記念は特別なレースだ。すべてのスキルを投入し たくなる。他のレースとはまったく違う。私の場合はそこに感情ま で投入してしまう。デイリーにも書いたが、「その頃の自分の心み たいに暗い夕景色のなかハイセイコーやタニノチカラが敗れた有馬。 転職を考えながら一稼ぎをもくろんで本線的中したイシノアラシの 有馬。尿管結石で救急車で運ばれてモルヒネを打ってもらったあと に見たシンボリルドルフの有馬。」、どれも忘れられない。それぞ れ1回エッセイが書ける。アカネテンリュウやダテテンリュウが出 てくるとスピードシンボリが強いと分かっていても買いたくなる。 ツルマルツヨシやアドマイヤボスのような前走惨敗馬でも勝つに違 いないと、妙に惹かれて◎を打って、コンマ1秒、コンマ2秒負け て悔しがったりと、ああ性懲りもない。

 相場の世界では、人は自分の性(さが)に合ったことを繰り返す と言う。私の場合は有馬がそうかもしれない。3歳や牝馬や前走惨 敗馬や前年惜敗馬に惹かれやすい。予想を提供する芸人の立場にあ っては、なおさらそう。あてるだけじゃつまらんと思ってしまう。 美学とかいう言葉に弱いんだ、おそらく。イヤな性格かもしれない。 ほんとうは、あてればいいのだと分かっているのだが…。それはそ れでロマンなんだが。どうしても馬の実力を見抜いておまけにそれ に心情が投影できないと有馬は◎が打てない。あほか。

 今年は岡田繁幸の年になると思って新年は岡田繁幸の研究から始 めた。そして春のG1戦線はテスコボーイのコスモバルクと、全兄 弟クロスのダンスインザムードを褒めちぎることでスタートした。 それが私の血統論であり私の競馬論でもある。秋はゼンノロブロイ、 デュランダル、ラインクラフト、プレシャスカフェといった〈ヘリ オポリスとガルフストリームの4分の3同血クロス〉を褒めちぎる ことで生きてきた。それが私の血統論であり私の競馬論でもあった。

 それ以外では、新聞で書いても直前の「ホースレター」で追い切 りや雨で判断し直し何度も◎を打ち替えて成功した。文体も変えて、 やりたいことをやりたいようにやって、やりたいように書いて、や りたいように馬券を買って元金を5倍にして、褒めたくない馬はエ イシンヴァイデンのように褒めずに、1年終わって今年はあまり悔 いはない。

 最後の有馬は太陽の都・ヘリオポリスで締めたい。でもゼンノロ ブロイから入るほど素直な性格ではない。ペリエは、アンカツやル メールや岩田や内田が出てくるとそれほどは目立たなくなってしま った。ペリエとユタカには、かつてのような余裕を感じられない。 馬体は京都大賞典で春よりも抜群に良化していたから、脚を長く使 いやすい府中で秋は爆発すると読んだ。中山だと、ほんの少しだけ だがマイナスはマイナスだ。それに人氣すぎる。

 ◎はデルタブルース。この馬もロブロイと同じで、ヘリオポリス とガルフストリームの〈4分の3同血クロス〉。ハイペリオンやド ミノも豊富だ。JCを挟んだ分、疲労があるかもしれない。それだ けが心配だ。でも、以上書いてきたように◎を打ちたくなる。それ が私の2004年の有馬です。◎デルタ、○ゼンノ、▲バルク、△ バートラム、ミラクル。

 中山ホープフルSは◎アドマイヤフジ。父が好きだった。クリス マスローズSは前走と同じ◎チアフルワールド。中京の樅の木賞。 ◎はアフリート×トニービンのイブキサブデュー。阪神のたんぱ杯。 ◎はローズバドが好きだったからローゼンクロイツ。▲が朝日杯は ガスが抜けたようだったシルクネクサス。少しは動きが良化してき た。そして、ファイナルSは母の父テスコボーイが大好きだから◎ エリモピクシー。

 6年前にテキスト・エディターでタグをいちいち書いてホームペ ージを作り始めて途中放棄していたものを、4年前に作成ソフトで 作ってUPせず、今また、悪戦苦闘しています。正月にUPできな いかなあ…。今年一年おつきあいいただきまして、ありがとうござ います。いつ書く場がなくなってもいいように1回ずつ心を込めて 書いてきました。新年が皆様にとって良い年でありますように、心 よりお祈り申し上げます。(R)
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「競馬王」1996、5月初旬入稿
 Oh!
エリモシックは中距離馬の鏡のような配合


(※ 原稿を入稿した日が5月9日。原稿の末尾に
「今年の4歳の中距離型牝馬としては、ナナヨーストームとエリモシックは抜けた存在だ」
と書いた。数週間後のオークスでナナヨーストームは15着、エリモシックは6着に敗れた。一緒に入れた原稿で、そのオークスを勝つことになるエアグルーヴは、マイル〜2400まで幅広くこなすタイプとして、完璧に近いと絶賛している。
そして、ナナヨーストームの全妹であるナナヨーウイングは翌97年のオークスに13番人氣で2着。エリモシックは秋華賞で2着し、翌97年のエリザベス女王杯を快勝した。
誰もこの原稿のことを覚えてはいないだろう日に。)




 父のダンシングブレーヴは、凱旋門賞やキングジョージに勝った底力のある馬で、リファールの粘り強さを、母系に入る、傍系のラインだが同じような粘り強い血脈で強化している。中距離で見せる豪快な追い込みは、ナタのような迫力があった。

 こういう種牡馬に同じような特徴の繁殖牝馬を配合すると、ズブすぎて競走馬として成功しない。適当に、というよりも、可能なら思い切って上質のスピードを入れたほうがよい。

 エリモシックの母の父はテスコボーイだ。テスコボーイは、何回もリーディングサイアーとなり、桜花賞とオークスでともに大差の逃げ切り勝ちを決めたテスコガビーや、マイルでレコード勝ちし2500mの有馬記念にも勝ったトウショウボーイなど、単に速いというよりも、傑出した能力ともいうべきスピードを表現した。

 このような、中距離のスタミナに上質のスピード、という配合は、中距離種牡馬を活かす近道といってよい。

 中距離種牡馬に対して母の父にテスコボーイを入れるパターンには、父がシーホークのアイネスフウジンと、父がリボー系のジムフレンチのバンブーアトラスという、2頭のダービー馬が出た。

 エリモシックは、こうした父と母の父の組み合わせがシンプルに決まっているが、そのときに、より細かいことを言うなら、それ以外の部分がどういう組成になっているかも氣になるところで、この部分は、ハイペリオンにネアルコの組み合わせのヴェイグリーノーブルや、トムフールの子のバックパサー、ナスルーラの子のボールドルーラーなど、超一流の血脈構成になっており、質的に全く問題がない。

 また、そのデプグリーフの部分に、充分なスタミナがあることも、中距離馬として安心できる要因になっている。

 2000〜2500mのハイペースがベストで、今年の4歳の中距離型牝馬としては、ナナヨーストームとエリモシックは抜けた存在だ。
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デイリースポーツ・笠の血統展望  2004 中山記念
        二千以下ならいつもサクラプレジデントに◎

 Oh!

(いつも同じ馬に◎を打ち続けるわけではありませんが…、upしてみました)


 中山開催が始まると中山記念と弥生賞があってハイセイコーと私と吉永小百合様の誕生日がきて、すっかり春である。おまえのことなんか知るもんかって? いちおう、日本の春はそういうことになってますので、存分に春を味わってください。生きてるかぎり、毎年必ず春がきてクラシック戦線が爆発します。これを楽しまない手はない。

 中山記念は展開が極端で難しいレースだが、今年はどうか。

 サクラプレジデントは母の全兄のサクラチヨノオーがダービーを勝ったが、もともとこの牝系はスピードを内包している。3代母スワンズウッドグローヴがナスルーラの母とマームードの〈4分の3同血クロス〉3×2という強烈な配合を持ち、その爆発力で走る牝系だ。この血が強く表現されると二千タイプになる。サクラプレジデントもこのタイプで、距離の長いダービー、菊、JC以外は全部◎を打ってきた。ベストは千八か二千だから、ここも迷わず◎。

 サイドワインダーは母がゴールデンジャックだからトニービンにしては切れる。切れ勝負だが超A級というわけでもないから、どうしても流れを持て余すところがある。中山でもハイペースになれば差し切る脚は持っている。

 ローエングリンはシングスピールの子でミルリーフのクロスだから重厚すぎて力で押し切ろうとする。ここも氣分だけ。

 シンコウラブリイの下のハッピーパスはやっと血の良さが出てきた。距離もマイルか千八がベストだろう。

 ハレルヤサンデーは母の父が少し弱い。祖母の父は魅力的な〈全兄弟クロス〉を持つ。中途半端な面があるので中山千八は合う。

 タマモクロス産駒のマイソールサウンドは母の父がサンデーサイレンス(SS)だが父の粘着力で走る。千八がベストではないか。

 エイシンチャンプは祖父がコンキスタドールシェロだから甘い。切れがないから褒めたことがない。中山千八は合う条件だが…。

 プリサイスマシーンは母がSS×ノーザンテーストのマイラー配合で切れる。距離は合うが軽い配合だからG2の流れに耐えられるかだ。
(笠 雄二郎・血統研究家)
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